中古車にも及ぶ放射能汚染の風評被害

中古車の取引で福島ナンバーの車は放射性物質で汚染されているのではないかと、
査定や取引額が大幅に下落しているということだ。

確かに消費者からすれば、何とも言いがたいところではある。
放射性物質が大量に付着している可能性はなきにしもあらずであり、
放射能測定器が手元にないと不安になってしまうこともあるだろう。

内部被曝のことで食べ物や水には高い関心を示していてもさすがに車にまで。

もちろんこういった業種はとても損害賠償をするにしても後々の話に
なってしまうことは必至であろう。様々な業界に影響を与えている原発事故。

この代償は計り知れず、とんだリスクを負う原発が日本のそこらじゅうに
存在するのである。そして、福島原発も古い原子炉なので、当時の管理者や
監督が現場からどんどん離れていっているのに、当時の重要な情報や詳細を
後継者にしっかりと伝わっていなかったりするのもどうかと感じる。

そもそもプルトニウムなどの寿命の長い汚染物質をまき散らして、
未来への補償はいったいどうしたらいいのかと考えなくてはならない。
映画のような地上に住めない等ということも現実味を帯びてくる。

中古車の店舗だけではない意外な被害はどこまで食い止められるのだろうか。